今回は、週末弾丸で訪れたカザフスタン最大の都市、アルマトイの観光モデルコースをご紹介します。
アルマトイはコンパクトな都市で、丸 1 日あれば主要なスポットはほぼ回れます。
この記事では、見どころを ★3 段階で評価した一覧と、私が実際に回った時刻付きのルートの両方をまとめました。時間のない方は ★★★ だけ、1 日ある方はルートをそのまま真似して回ってみてください。
ちなみにアルマトイは、カザフ語で「リンゴの父」を意味する「アルマ・アタ」が旧名です。周辺の天山山脈の森は、私たちが食べているリンゴの原種が生まれた場所と言われています。1997 年に首都がアスタナへ移るまでは、カザフスタンの首都でした。
アルマトイの見どころ★評価
見どころは、次の基準で ★3 段階で評価しています。
| 評価 | 基準 |
|---|---|
| ★★★ | 必見 |
| ★★ | ぜひ見学 |
| ★ | 時間に余裕があれば |
| スポット | 評価 | 滞在時間の目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| アラサンスパ(サウナ) | ★★★ | 2 時間 | 巨大なドーム型の水風呂。アルマトイで一番のおすすめ |
| 中央バザール | ★★★ | 1 時間 | 朝からプロフやラグマンが食べられる。お土産もここで |
| ゼンコフ教会 | ★★★ | 30 分 | 木造のロシア正教の大聖堂。内部も無料で見学可 |
| コク・トベ | ★★★ | 1 時間 | ロープウェイで登る展望台。晴れた日か夕暮れに |
| アルマトイ中央モスク | ★★ | 20 分 | バザールから徒歩 10 分。青いドームが美しい |
| 国立民族楽器博物館 | ★ | 10 分 | ゼンコフ教会と同じ公園内。外観だけでも |
| 国立中央博物館・独立記念碑 | ★ | 30 分〜 | 中心部から離れているのでタクシーが必要 |
正直、丸 1 日ある方であれば ★ も全部余裕で回れると思います。★ も基本的には ★★★ のルートの近くにあるので、ぜひ回ってみてください。
アルマトイ観光の旅程(モデルコース)
1 日目(夜着)
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 22:10 | アルマトイ国際空港着 |
| 23:00 | AQ miniSUITES にチェックイン |
| 23:30 | NAVAT で夕食(ベシュバルマク) |
2 日目(アルマトイ観光)
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 9:40 | ★★★ 中央バザール(朝食にラグマン) |
| 10:40 | ★★ アルマトイ中央モスク |
| 11:05 | ★ 国立民族楽器博物館 |
| 11:10 | ★★★ ゼンコフ教会 |
| 12:30 | ★ 独立記念碑・国立中央博物館 |
| 16:15 | Qazaq Republic でお土産 |
| 17:10 | ★★★ アラサンスパ(サウナ) |
| 19:40 | ★★★ コク・トベ |
| 21:00 | ホテル Uyut のサウナ |
| 22:40 | BAUYRDAQ で夕食(マンティ・ラクダのミルク) |
3 日目
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 7:00 | ホテル Uyut で朝食 |
| 午前 | バスでビシュケクへ(ビシュケク観光) |
| 17:15 | 飛行機でアルマトイに戻る |
| 18:40 | 蘭州麺のお店で最後の食事 |
| 22:10 | アルマトイ ⇒ ソウル(仁川) |
旅行全体の日程
| 日付 | 旅程 | 泊 |
|---|---|---|
| 木 | 20:05 羽田 ⇓(アシアナ航空 1025 便) 22:25 ソウル(金浦) | ソウル泊 |
| 金 | 18:15 ソウル(仁川) ⇓(アシアナ航空 577 便) 22:10 アルマトイ | アルマトイ泊 |
| 土 | アルマトイ観光 | アルマトイ泊 |
| 日 | ビシュケク観光 17:20 ビシュケク ⇓(エアアスタナ 110 便) 17:15 アルマトイ 22:10 アルマトイ ⇓(アシアナ航空 578 便) | 機内泊 |
| 月 | 7:10 ソウル(仁川) ソウル観光 19:50 ソウル(金浦) ⇓(アシアナ航空 1065 便) 22:00 羽田 | 帰宅 |
ビシュケク 17:20 発でアルマトイ 17:15 着と、出発より前の時刻に到着しているのは、キルギスとカザフスタンの間に 1 時間の時差があるためです。
アルマトイの見どころを、下記のマップにまとめました。
1 日目 23:30 NAVAT で深夜の夕食
アルマトイには 22 時過ぎに到着し、ホテルにチェックインしてからそのまま NAVAT へ向かいました。到着したのは 24 時近くでしたが、それでも名物料理のベシュバルマクを食べることができました。
NAVAT は、おそらくガイドブックなどにも一番載っているお店です。店内もカザフスタン風で、郷土料理がたくさんあります。深夜遅くまで営業している ので、夜に到着する弾丸旅行者にはとてもありがたいお店です。一気に旅行気分になれますので、ぜひ行ってみてください。
ベシュバルマクは、ゆでた羊肉や馬肉を平たい麺と一緒に食べるカザフスタンの国民食です。「5 本の指」という意味で、もともとは手で食べていたことが名前の由来と言われています。
2 日目 9:40 ★★★ 中央バザール(Көк Базар)

アルマトイ中心部で最大のマーケットです。日用品、食べ物、お土産、レストランまであります。
現地では「Kök Bazaar(緑のバザール)」と呼ばれていて、その名のとおり外壁が緑色の建物です。

私は朝食を食べる場所なんてないかなと思い、ホテルで普通の朝食を食べてきましたが、ここでは朝からプロフやラグマンを食べられました。朝〜昼にかけて観光する のがおすすめです。

私はこの手のバザールをどこに行ってもとても楽しみにしているのですが、アルマトイのバザールは正直少し期待外れでした。
ウズベキスタンと比べると、カザフスタンの人はシャイであまり声をかけてくることもなく、規模もサマルカンドやウランバートルで行ったマーケットに比べると少し小さいかな、という気がします。
しかし、カザフスタンの国旗が掲げられていたりと、いかにも中央アジアらしい雰囲気を味わえるので、アルマトイに行ったら必見です。
ちなみに、カザフスタンのお土産では国旗柄のチョコレートが有名です。チョコレートはスーパーにも売っていますが、マグネットなどのカザフスタングッズはあまりほかで売っていないので、ここでまとめて購入するのが良いと思います。
10:40 ★★ アルマトイ中央モスク

バザールから徒歩 10 分程度で行ける、アルマトイ最大のモスクです。
サマルカンドやブハラの立派なモスクと比べると見劣りしますが、それでも正面の青が美しい、典型的な中央アジアのモスクです。
11:05 ★ 国立民族楽器博物館

外から見ただけですが、木造建築の民族楽器博物館です。
ゼンコフ教会があるパンフィロフ公園の中にあるので、教会に行くついでに覗いてみると良いと思います。
11:10 ★★★ ゼンコフ教会(Церковь Зенкова)
ロシア正教の大聖堂です。木造建築で、一気にヨーロッパへ来た気分になれます。

ゼンコフ教会は 1907 年に建てられた、高さ約 56m の木造の大聖堂です。釘をほとんど使わずに建てられたと言われ、1911 年にアルマトイを襲った大地震にも耐えて、ほぼ無傷で残ったそうです。
内部も無料で入れて、なかなか立派なので、ぜひ時間をとって訪れてみてください。

教会のあるパンフィロフ公園は、第二次世界大戦でモスクワを守ったパンフィロフ師団の兵士たちにちなんで名付けられた公園です。
12:30 ★ 独立記念碑・国立中央博物館
ゼンコフ教会からは少し離れた、共和国広場の方へ向かいました。

独立記念碑のすぐ近くに、カザフスタン国立中央博物館があります。

国立博物館というくらいなので一応行ってみましたが、どちらかというと、カザフスタン人向けの資料館という印象を受けました。展示しているものはおそらく貴重だと思いますが、よほど歴史に興味がある人以外は、時間があれば、という感じかと思います。
ほかの見どころからはタクシーなどを使う必要があり、時間を取られるので、★ にしました。2 つは近くにあるので、博物館へ行った際は記念碑にも寄ってみてください。
16:15 Qazaq Republic でお土産探し
少しオリジナリティのあるお土産が欲しい方には、中心部から少し離れますが、Qazaq Republic というカザフスタン生まれの洋服屋さんがおすすめです。

洋服にはカザフ語で格言などが書かれていて、私も一着購入してしまいました。デザインも悪くないです。
ただし結構高く、パーカー一着 約 6,000 円 でした。それなりに良いものなので、記念にはなると思います。
17:10 ★★★ アラサンスパ(Арасан)


アルマトイの大衆サウナです。私的に、アルマトイに行ったら絶対に外さないでほしいスポット 1 位 です。
アラサンはソビエト時代の 1980 年代に建てられた、中央アジア最大級の公衆浴場と言われています。館内には、ロシア式・フィンランド式・トルコ式のサウナがそろっています。
サウナの内部は写真撮影禁止なので載せられませんが、このサウナのすごいところは水風呂です。
サウナ自体も日本のサウナより熱くて良いのですが、水風呂が巨大なドーム型のプールになっていて、飛び込みなどもできるのです。水深は 160cm 程度で、温度は 20 度程度でしょうか。サウナに入っていなくても、そこまで冷たくない、プールのような温度です。
下記のサイトに内部の写真があったので、貼っておきます。
サウナ上がりに、こんな歴史的な水風呂で天井のドームを見ながら泳げるのは、ここくらいではないでしょうか? 日本では絶対にできない体験なので、ぜひおすすめします。
アラサンスパの利用のコツ
- タオルなど必要なものは、すべてレンタルできます
- 水着は着ても着なくても良いというアバウトなスタイルです。私はレンタル代がもったいないので借りませんでした
- 水着の着用率は 8 割程度。欧米人と常連さんのようなおじちゃん以外は、みんな水着をはいていました
- 日本人は顔が似ていて特に注目されることもないので、日本の銭湯に慣れている方なら水着なしでも問題ないと思います(笑)
19:40 ★★★ コク・トベ(Kök‑Töbe)
アルマトイ南東部にある、山の上の展望台です。ロープウェイで上まで登れます。
ちなみに「コク・トベ」はカザフ語で「青い丘」という意味だそうです。

山頂にはアルマトイタワーというテレビ塔がありますが、こちらは上ることはできないようです。
天気が良いときは、天山山脈が見えて最高だと思います。ぜひ晴れているうちに登ってください。私が行った日は曇りだったので、山頂からの景色が特別綺麗というわけではありませんでした。曇りの日は、夕暮れの時間に行くのがおすすめです。
地図のとおり、メトロの Abai 駅が最寄りで、ロープウェイ乗り場まで 20 分程度歩きます。乗り場の近くには現地料理のお店もたくさんあるので、ご飯はここで食べるのも良いと思います。
21:00 ホテル Uyut のサウナ
2 泊目のホテル Uyut には、予約制のサウナが付いています。アラサンスパに続いて、この日 2 回目のサウナです(笑)

22:40 BAUYRDAQ でマンティとラクダのミルク
カザフ料理のファミレスのようなお店です。マンティ(小籠包のような蒸し餃子)が食べたくて、このお店に入りました。
NAVAT のようなちゃんとしたレストランは味は良いのですが、1 皿の量が多すぎるのが欠点なので、気軽に食べられそうなこちらのお店にしました。
ちなみに、このお店にラクダのミルクがあったので頼んでみました。飲めないことはないのですが、さすがに匂いに癖があり、大抵のものは食べられる私でも残してしまいました。

シュバットは、ラクダのミルクを発酵させたカザフスタンの伝統的な飲み物で、ヨーグルトのような酸味があります。
3 日目 7:00 ホテル Uyut の朝食
ホテル Uyut は朝食のビュッフェが充実していて、品数も多かったです。

この日はバスでキルギスの首都ビシュケクへ向かい、日帰りで観光しました。ビシュケクについては、別の記事で紹介します。
18:40 蘭州麺のお店で最後の食事
ビシュケクから飛行機でアルマトイに戻り、旅行の最後の食事として、中心部にある蘭州麺のお店に行きました。
ウズベキスタンでカザフ料理を食べてから、カザフ料理はかなり好きな料理の部類でしたが、連続で食べていると、もう少し辛いものやスパイスの効いたものが食べたくなり、麺を炒めた料理を食べました。

カザフスタンの方には申し訳ないですが、こちらがこの旅で一番美味しかったです(笑)
カザフスタンには、19 世紀に中国から移り住んだイスラム教徒の少数民族「ドンガン人」も暮らしていて、中国風の麺料理のお店を見かけることがあります。
その他のおすすめレストラン
タルフン(Ресторан Тархун):ロープウェイ乗り場付近
NAVAT と似たような郷土料理屋さんです。カザフだけでなく、ジョージアやアゼルバイジャンなどコーカサス地域の料理も置いてありました。店内は広いので、一人でも OK です。
ロープウェイ乗り場の近くでは、こちらのお店でも食事をしました。
お土産はバザールとスーパーで
バラマキ用のお土産(チョコレートなど)は、中心部にある下記のスーパーで買えます。
スーパーに売っているので行く必要はないと思いますが、お土産用のチョコレートの専門店もあります。
マグネットなどのグッズは、中央バザールか、コク・トベの山頂がおすすめです。それ以外にお土産屋さんのようなところは、ほとんどありませんでした。
ホテル
今回、アルマトイでは 2 つのホテルに泊まりました。全体的に、アルマトイのホテルの相場は高めだと思います。
1 泊目:AQ miniSUITES
ゲストハウスのようなところで、完全個室・朝食付きで 1 泊 3,935 円 でした。
ベッドだけの空間ですが、ドアがあるのでプライベートな空間は保たれます。ただし防音性はありません。清潔感もあり、何より立地がとても良いのでおすすめです。
2 泊目:Hotel Uyut
1 泊目に比べると中心地まで歩きますが、それでも便利なエリアです。朝食付きで 1 泊 10,970 円 でした。
選んだ理由は、朝食ビュッフェとサウナです。綺麗なホテルで少し贅沢をしたいという方にはおすすめです。
かかった費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 航空券:東京(羽田)⇔ アルマトイ(アシアナ航空) | 129,708 円 |
| 航空券:ビシュケク ⇒ アルマトイ(エアアスタナ) | 22,108 円 |
| ホテル:AQ miniSUITES(朝食付き) | 3,935 円 |
| ホテル:Hotel Uyut(朝食付き) | 10,970 円 |
| 合計 | 166,721 円 |
※食事、入場料、市内の交通費、アルマトイ ⇒ ビシュケクのバス代、お土産代は含みません。
まとめ
今回は、アルマトイの見どころと、実際に回ったモデルコースをご紹介しました。
アルマトイ観光のポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 都市はコンパクトで、丸 1 日あれば ★ を含めて主要スポットはほぼ回れる
- 時間がない方は、★★★ の中央バザール・ゼンコフ教会・アラサンスパ・コク・トベを優先
- 中央バザールは朝食も食べられるので、朝〜昼に行くのがおすすめ。お土産のグッズもここで
- アラサンスパの巨大ドームの水風呂は、日本では絶対にできない体験。タオルなどはレンタル可
- コク・トベは晴れていれば天山山脈が見える。曇りなら夕暮れの時間に
- NAVAT は深夜まで営業していて、夜着の弾丸旅行でも名物のベシュバルマクが食べられる
今回のアルマトイ旅は、週末弾丸とは思えないほど濃い体験ができる旅でした。料理は中央アジアらしく素朴で優しい味わいが多く、お土産はバザールかスーパーで完結でき、コスパの良い買い物ができます。
弾丸で訪れても楽しめる一方で、ビシュケクへの日帰り旅行や博物館巡りなど、時間があればさらに旅を深める余地もあります。
「中央アジアの雰囲気をサクッと味わいたい」「日本ではできない体験をしたい」
そんな方に、アルマトイは間違いなくおすすめできる都市でした。
関連記事
この旅行で訪れたビシュケクとソウルについては、別の記事で紹介します。
