今回は、台中から日帰りで、台湾中部の古い港町・鹿港(ルーガン)へ行ったときの記録をお届けします。
鹿港は、清の時代に台湾と中国大陸を結ぶ港として栄えた町です。当時の繁栄ぶりは「一府二鹿三艋舺(いちふ・にろく・さんもんか)」という言葉で語られていて、台南(府)に次いで、台湾で 2 番目に栄えた町だったと言われています。ちなみに 3 番目の「艋舺」は、今の台北の萬華(龍山寺のあるエリア)です。
港としての役目を終えたあとは開発から取り残されたことで、古い廟や路地、れんがの町並みが今もよく残っています。台中からバスで 1 時間ほどなので、台中に泊まる日の午後に、半日で十分に楽しめます。

旅程(モデルコース)
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 14:00 | 台中のホテルの近くから ubus 9018 番で鹿港へ |
| 15:01 | 鹿港に到着 |
| 15:05 | 阿振肉包 |
| 15:53 | 鹿港龍山寺 |
| 16:04 | 摸乳巷 |
| 16:20 | 民俗文物館 |
| 16:31 | 中山路の老街 |
| 17:05 | 彦仲麵茶で麵茶のかき氷 |
| 17:42 | 南靖宮(鹿港関帝廟) |
| 17:56 | 鹿港天后宮 |
| 18:14 | 提灯の路地 |
| 夜 | バスを乗り継いで台中の逢甲夜市へ |
台中の観光と、この日泊まったホテルについては、こちらの記事 で紹介しています。
料金は 1 台湾ドル=4.8 円で計算しています。
14:00 台中から ubus 9018 番で鹿港へ
台中のホテルから、バスで鹿港へ向かいました。乗ったのは、ubus(統聯客運)の 9018 番 のバスです。乗り場は、泊まっていたホテル(Ohotel 麗加園邸)から比較的近いところにありました。

ミニバスなので見過ごさないように注意
このバスは、大型バスではなく ミニバンのような小さな車両 でした。よく見ていないと、目の前を通り過ぎていくのを見過ごしてしまいそうになります。バス停では、車体の「9018」の表示をよく確認して、手を挙げて乗る意思を伝えるのがおすすめです。
15:01 に鹿港に到着しました。所要時間は 1 時間ほどです。降りたところには、「鹿港車站」と書かれた木造の建物がありました。
バス停の周りで肉まんを食べてから中心部へ
私が降りたバス停は、鹿港の中心部からは少し離れています。ただ、このあたりには、東京・世田谷の有名な肉まん屋さんが修行したお店があるなど、肉まん屋さんが集まっています。このあたりで降りて肉まんを食べてから、中心部へ進む のがおすすめです。

町の入口には、大きな門が建っています。

15:05 阿振肉包
まずは、鹿港の名物の肉まんの老舗「阿振肉包」へ。行列ができることもある人気店です。肉まんは 1 個 25 元(約 120 円) でした。

1 個から買えるので、食べ歩きにちょうど良いです。阿振肉包の周りには、ほかにも 2 軒ほど肉まん屋さんがあるので、食べ比べながらの食べ歩きがおすすめ です。

15:53 鹿港龍山寺
続いて、鹿港観光のハイライト、鹿港龍山寺へ。18 世紀に現在の場所に建てられたと言われる、観音菩薩を祀る寺院で、台湾の国定古跡に指定されています。

入口から本堂へ向かう途中には、八角形の門があります。門越しに奥の建物が見える、写真映えするスポットです。


見上げてほしい「藻井」
鹿港龍山寺で必ず見てほしいのが、入口の建物の天井にある「藻井(そうせい)」です。釘を使わずに木を組み上げた、八角形のドーム状の天井で、台湾で最も美しい藻井のひとつと言われています。

16:04 摸乳巷
龍山寺から少し歩いたところにあるのが、摸乳巷(モールーシャン)です。

れんがの壁に挟まれた、幅 70cm ほどの細い路地で、すれ違うときに胸が触れてしまうほど狭いことから、この名前が付いたと言われています。すれ違うときに男性が道を譲ることから、「君子巷」とも呼ばれています。

16:20 民俗文物館
町を歩くと、古い民家がたくさん残っています。

その中でひときわ目立つのが、西洋風の白い建物の民俗文物館です。1919 年に、鹿港出身の実業家・辜(こ)家の邸宅として建てられた建物で、今は鹿港の暮らしの道具などを展示する博物館になっています。

16:31 中山路の老街
鹿港のメインストリート、中山路には、古い商店が並ぶ老街が続いています。

通りには提灯が飾られていて、お土産屋さんや食べ物のお店がたくさんありました。

町の外れには、カラフルな壁画の描かれた建物もありました。

17:05 彦仲麵茶で麵茶のかき氷
古い建物を使った麵茶のお店「彦仲麵茶」で休憩しました。
鹿港の名物と言えば、麵茶(ミエンチャー)です。小麦粉を炒って、ゴマや砂糖などと合わせた粉で、お湯で溶いて飲む、昔ながらのおやつです。このカフェでは、麵茶をかき氷にかけた「麵茶剉冰」を食べられます。料金は 1 人前 130 元(約 620 円) です。


味は、ピーナッツのような香ばしい味です。ただ正直、まるまる 1 つは飽きます。何人かでシェアするのがおすすめです。
温かい麵茶も頼みました。

町には、麵茶の専門店もありました。

17:42 南靖宮(鹿港関帝廟)
日が暮れてきた頃、関羽を祀る南靖宮(鹿港関帝廟)の前を通りました。看板によると、乾隆 37 年(1772 年)に創建された廟です。

17:56 鹿港天后宮
最後は、航海の女神・媽祖を祀る鹿港天后宮へ。海を渡って台湾へやってきた人々の信仰を集めた廟で、17 世紀に中国の媽祖の聖地・湄洲から運ばれてきた媽祖像を祀っていると言われています。
暗くなると、廟の屋根の装飾がライトアップされます。

中では、多くの参拝客がお参りしていました。

18:14 提灯の路地
天后宮の周りの路地には、赤い提灯が飾られていました。

鹿港の夜の屋台
夜の鹿港では、屋台も出ていました。鹿港で夕食を食べて帰るのも良いと思います。
この後、バスを乗り継いで台中へ戻り、逢甲夜市へ向かいました。逢甲夜市は台中駅から約 7km 西にあり、鹿港からはバスを乗り継いで行きやすいので、鹿港の帰りに寄るのがおすすめです。逢甲夜市については、台中の記事 で紹介しています。
かかった費用
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 阿振肉包の肉まん(1 個) | 25 元(約 120 円) |
| 麵茶のかき氷(1 人前) | 130 元(約 620 円) |
※1 台湾ドル=4.8 円で計算しています。バス代、温かい麵茶の料金は含みません。
まとめ
今回は、台中から日帰りで行く、台湾の古い港町・鹿港をご紹介しました。
- 台中からは ubus の 9018 番のバスで 1 時間ほど。ミニバンのような小さな車両なので、見過ごさないように注意
- 見どころは、龍山寺、摸乳巷、民俗文物館、中山路の老街、天后宮。すべて歩いて回れる
- 鹿港龍山寺では、入口の天井の「藻井」を見上げるのを忘れずに
- バス停の周りに肉まん屋さんが集まっているので、肉まんを食べてから中心部へ。阿振肉包は 1 個 25 元
- 彦仲麵茶の麵茶のかき氷は、ピーナッツのような味。1 人で丸ごと 1 つは飽きるのでシェアがおすすめ
- 夜は屋台も出るので、鹿港で夕食を食べるのも良い。逢甲夜市へは、帰りにバスを乗り継いで寄りやすい
- 夕方から夜にかけては、天后宮がライトアップされ、路地には提灯が灯る
清の時代の港町の面影が残る、台湾の古い町並みを味わえる場所でした。台中に泊まる方は、ぜひ半日を使って鹿港まで足を延ばしてみてください。
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この旅行で訪れた都市の記事はこちらです。
台南・台北については、別の記事で紹介します。
