今回は、年末年始の中東周遊旅行で、イランの古都シーラーズを訪れたときの記録をお届けします。
イランと聞くと、少し身構えてしまう方も多いと思います。私もそうでした。ところが実際に行ってみると、シーラーズは治安が良く、非常に観光しやすい街でした。観光地化されすぎておらず、基本的にイランの人も親切で、とても楽しめました。
ちなみにシーラーズは、「バラと詩人の街」とも呼ばれる、イラン南部の古都です。ペルシャを代表する詩人ハーフェズとサアディーが眠る街で、18 世紀にはザンド朝の都として栄えたと言われています。

旅程(モデルコース)
1 日目(到着日)
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 12:55 | ドバイからシーラーズ空港に到着 |
| 13:20 | 地下鉄で市内へ |
| 14:00 | ヴァキール・バザール |
| 14:15 | サラーイェ・モシール |
| 15:30 | 昼食 |
| 16:15 | シャー・チェラーグ廟 |
| 18:00 | カリーム・ハーン城塞の夜景 |
| 18:45 | 夜のヴァキール・モスク |
| 19:40 | ケバブの夕食 |
2 日目
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 8:50 | ナスィーロル・モルク・モスク(ピンク・モスク) |
| 11:00 | 焼きたてのパンとお菓子 |
| 12:30 | タクシーでペルセポリスとナグシェ・ロスタムへ |
| 17:45 | ライトアップされたエラム宮殿 |
| 18:10 | Baba Bastani のアイスクリーム |
3 日目
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 8:30 | マドラサ |
| 8:50 | ナーレンジェスターン・ガヴァーム邸 |
| 10:30 | ヴァキール浴場 |
| 11:30 | カリーム・ハーン城塞 |
| 12:40 | 昼食 |
| 14:25 | ファールーデ |
| 16:20 | ハーフェズ廟 |
| 17:40 | 夜市 |
| 21:25 | シーラーズ ⇒ マスカット(サラームエア) |
2 日目のペルセポリスとナグシェ・ロスタム(ネクロポリス)については、こちらの記事 で紹介しています。
12:55 シーラーズ空港に到着
ドバイから flydubai の便で、シーラーズ空港に到着しました。ドバイでの乗り継ぎについては、ドバイ朝編 で紹介しています。

ビザはなく、驚くほど簡単に入国できた
意外にも、ビザは不要で、驚くほど簡単に入国できました(2025 年 1 月時点)。イランの入国条件は変わることがあるので、出発前に最新の情報を確認しておきましょう。
現金はドルを持ち込む
イランでは、日本のクレジットカードが使えません。そのため、現金はドルを持ち込みました。
空港で出会ったイラン人の青年が、現地のレートで両替してくれました。日本が好きな青年で、その後の観光中も、イランの QR 決済でまとめて支払いをしてくれました。そのため、今回は個々の料金の記録がありません。
13:20 地下鉄で市内へ
空港からは、地下鉄で市内へ向かいました。駅のホームには、円すい形の柱が並んでいて、おしゃれなデザインでした。

14:00 ヴァキール・バザール
まずは、街の中心にあるヴァキール・バザールへ。18 世紀のザンド朝の時代に造られたと言われる、レンガ造りのアーチが続く伝統的なバザールです。


天井のドームの模様も美しいです。

バザールの外では、ザクロや柑橘が山積みになっていました。

14:15 サラーイェ・モシール
バザールの中にある、中庭に池があるキャラバンサライ(隊商宿)、サラーイェ・モシールです。今はお土産屋さんやカフェが入っています。

15:30 昼食
昼食は、イラン料理をいただきました。写真の左は、ハーブと豆、お肉を煮込んだイランの定番の煮込み料理「ゴルメ・サブズィ」だと思われます。

イラン料理は、他の中東の料理とは特徴が異なり、どれも美味しかったです。
16:15 シャー・チェラーグ廟
シーラーズで一番の見どころと言っても良いのが、シャー・チェラーグ廟です。

シャー・チェラーグ廟は、シーア派の聖地のひとつで、イマームの兄弟が眠ると言われる霊廟です。名前は「光の王」という意味だそうです。

内部は、壁から天井まで、無数の鏡のモザイクで覆われています。シャンデリアの光が鏡に反射して、まばゆいほどに輝いていました。


夕暮れの青いタイルのイーワーン(アーチ)も、とても綺麗でした。

18:00 カリーム・ハーン城塞の夜景
日が暮れると、ザンド朝の王カリーム・ハーンが築いた城塞が、ライトアップされていました。

近くには、光のトンネルのような歩道もありました。

18:45 夜のヴァキール・モスク
バザールの隣にあるヴァキール・モスクにも行きました。

ねじれた柱が並ぶ礼拝堂は、とても印象的です。

壁には、花や木を描いたタイルが施されていました。

夜のサラーイェ・モシールも、ライトアップされて昼とは違う雰囲気でした。

19:40 ケバブの夕食
夕食は、ケバブと、イラン特有の「タフディーグ」です。タフディーグは、鍋の底でご飯をカリカリに焦がしたおこげのようなもので、イランでは一番のごちそうとも言われています。ほんのり味があって、美味しかったです。

泊まったホテル:Niayesh Hotel
ホテルは、ホテルの公式サイトから事前に予約していった「Niayesh Hotel」です。料金は 2 泊で 50.90 ユーロ(約 9,160 円)、1 泊あたり約 4,580 円で、朝食付きの良いホテルでした。中庭のある伝統的な建物です。

屋上からは、旧市街の家並みを見渡せました。

イランのホテルは Trip.com などでは予約できない
イランのホテルは、Trip.com などの一般的な予約サイトには掲載されていません。そのため、ホテルの公式サイトから直接予約するか、外国人向けの予約サービスを使う必要があります。私は、Niayesh Hotel の公式サイトから予約しました。
空港で出会ったイラン人の青年によると、現地で直接予約すればもっと安いそうです。外国人向けの料金なので割高ではあると思いますが、初めてのイランで現地手配するのはさすがに怖かったので、私は事前に予約していきました。
2 日目 8:50 ナスィーロル・モルク・モスク(ピンク・モスク)
2 日目の朝は、シーラーズで最も有名な観光地、ナスィーロル・モルク・モスクへ行きました。

「ピンク・モスク」とも呼ばれるこのモスクは、19 世紀末に建てられました。朝、東側のステンドグラスから差し込む光が、礼拝堂の床を七色に染めます。光が差し込むのは朝の時間帯なので、朝早く行くのがおすすめ です。また、日の差し込み方から、冬がベストシーズン と言われています。



天井のピンク色のタイルも、名前の由来になっています。

11:00 焼きたてのパンとお菓子
街中のパン屋さんで、焼きたての薄いパンを買いました。

お菓子屋さんにも寄りました。

12:30 ペルセポリスとナグシェ・ロスタムへ
昼からは、タクシーでペルセポリスとナグシェ・ロスタムへ向かいました。詳しくは ペルセポリス・ネクロポリス編 で紹介しています。
17:45 ライトアップされたエラム宮殿
シーラーズに戻って、エラム庭園にあるエラム宮殿へ行きました。夜はライトアップされていて、池に映る宮殿が綺麗でした。エラム庭園は、「ペルシャ式庭園」として世界遺産に登録されている庭園のひとつです。

18:10 Baba Bastani のアイスクリーム
人気のアイスクリーム屋さん「Baba Bastani」で、イランのアイスクリームを食べました。イランのアイスクリーム(バスタニ)は、サフランやローズウォーターで香り付けされたものが定番と言われています。

3 日目 8:30 マドラサ
3 日目の朝は、旧市街のマドラサ(神学校)から歩きました。

8:50 ナーレンジェスターン・ガヴァーム邸
続いて、ナーレンジェスターン・ガヴァーム邸へ。19 世紀の豪商ガヴァーム家の邸宅で、「ナーレンジェスターン」はオレンジ園という意味だそうです。


邸宅の天井は、鏡細工で装飾されていました。


近くには、同じく伝統的な邸宅のズィーナトル・モルク邸もあります。

10:30 ヴァキール浴場
ヴァキール浴場は、ザンド朝の時代の公衆浴場で、今は博物館になっています。昔の浴場の様子が、人形で再現されていました。

11:30 カリーム・ハーン城塞
昼間のカリーム・ハーン城塞にも行きました。前には「I ♥ SHIRAZ」のモニュメントがあります。


城塞の中には、池のある庭園と、ステンドグラスの部屋がありました。


12:40 昼食
昼食は、イラン料理の「タフチン」をいただきました。サフランとヨーグルトを混ぜたご飯を、鍋の底でおこげができるように焼き固めた料理で、上には甘酸っぱいバーベリーがのっています。

14:25 ファールーデ
シーラーズ名物のデザート、ファールーデを食べました。細い麺状のでんぷんを凍らせた、シャーベットのようなデザートです。人気のお店を教えてもらって行きましたが、ほぼシロップの味で、あえて食べるような感じではありませんでした。

16:20 ハーフェズ廟
最後に、ペルシャを代表する詩人ハーフェズの廟へ行きました。


ハーフェズは 14 世紀の詩人で、今もイランの人に深く愛されていて、多くの家庭にハーフェズの詩集があると言われています。

17:40 郊外のモールの夜市・空港へ
地元っぽいところに行きたいと伝えたら、空港とは反対側の郊外にあるモールに連れて行ってもらいました。モールの周りには夜市が出ていて、地元の人で賑わっていました。

その後、空港へ向かい、21:25 発のサラームエアで、オマーンのマスカットへ向かいました。ちなみに、シーラーズの空港には何もありません。早めに着いても時間を持て余すので、街で過ごしてから向かうのがおすすめです。マスカットについては、こちらの記事 で紹介しています。

まとめ
今回は、イランの古都シーラーズの 2 泊 3 日のモデルコースをご紹介しました。
- 日本のパスポートでは、ビザなしで驚くほど簡単に入国できた(2025 年 1 月時点)
- 日本のクレジットカードは使えないので、現金はドルを持ち込む
- 空港から市内へは地下鉄で行ける
- イランのホテルは Trip.com などには載っていない。ホテルの公式サイトから事前に予約した(Niayesh Hotel、朝食付き 2 泊 50.90 ユーロ)
- ナスィーロル・モルク・モスク(ピンク・モスク)は、ステンドグラスの光が差し込む朝に行く
- シャー・チェラーグ廟の鏡のモザイクは圧巻
- 治安が良く、非常に観光しやすい。観光地化されすぎておらず、イランの人も基本的に親切
- イラン料理は他の中東の料理とは特徴が異なり、どれも美味しい。焦げ付きのご飯(タフディーグ)はほんのり味があって美味しかった
- 名物のファールーデは、ほぼシロップの味で、あえて食べるほどではなかった
- シーラーズの空港には何もないので、ギリギリまで街で過ごすのがおすすめ
イランというと身構えてしまうかもしれませんが、シーラーズは治安も良く、とても楽しめる街でした。中東を旅行する方は、ぜひ候補に入れてみてください。
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