今回は、中国・新疆ウイグル自治区の区都ウルムチを観光してきました。
ウルムチは日本語の情報が少なく、ホテルの場所選びや移動にかなり悩みました。
この記事では、実際に回ったモデルコースに加えて、天山天池行きバスチケットの買い方やホテルのエリア選びのコツもまとめています。これからウルムチへ行く方は、ぜひ参考にしてください。
ちなみにウルムチはモンゴル語で「美しい牧場」という意味だと言われています。
また、海から最も遠い都市(海岸線から約 2,500km)としても知られています。
ウルムチ観光の旅程(モデルコース)
1 日目
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 13:25 | ウルムチ天山国際空港着 |
| 13:40 | 空港バス ⇒ ウルムチ駅 |
| 14:30 | 駅前の飲食街でランチ |
| 15:00 | 長距離バスターミナルでチケット購入 |
| 16:00 | 歓悦ホテルにチェックイン |
| 17:00 | 紅山公園 |
| 19:20 | 紅光山旅游景区 |
| 20:30 | 新疆国際大バザール |
| 23:00 | 地下鉄 ⇒ 八楼駅経由でホテルへ |
2 日目
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 〜17:00 | 天山天池へ日帰り旅行(別記事) |
| 18:40 | 新疆民街 |
| 19:00 | 大バザール北側でプロフ |
| 21:00 | 領館巷歩行街 |
| 23:00 | 地下鉄 ⇒ 八楼駅経由でホテルへ |
13:25 ウルムチ天山国際空港に到着

北京から向かう場合、右側の座席からは写真のような雪山と砂漠の景色が見られました。
ただ、左側の座席の方がよりダイナミックな山の景色が見られたので、これから行く方は左側の窓側席がおすすめです。
お昼過ぎにウルムチ天山国際空港に到着しました。
到着ロビーではパンダのモニュメントが!
どう考えてもウイグルにパンダはいないと思いますが、パンダはそれだけ中国全土で象徴的動物のようですね。

ちなみに、新疆の公式な時刻は北京時間ですが、現地では北京時間より 2 時間遅い「新疆時間」も使われています。
北京時間で生活しているため、夏場は 21 時頃まで明るく、夜が長く感じられます。
13:40 空港バスでウルムチ駅へ
空港からはバスでウルムチ駅へ向かいました。
バスと言っても乗合バスのような感じで、小型のバンでした。
料金は 20 元(約 440 円) で、14:00 にはウルムチ駅に到着しました。

駅前はウイグル人が多く、「遂に来たな〜」という感じです。
14:30 駅前の飲食街でランチ
バスターミナル近くの飲食街で食事を取りました。

注文したのはスイロウバンメン(碎肉拌面)という、ラグマンのような麺料理です。とても美味しかったです。

新疆の拌面(バンメン)は、中央アジアのラグマンと同じ系統の手延べ麺です。
麺と具が別々に出てきて、具を麺にかけて食べます。写真の小鉢のように「加面(追加の麺)」ができる店が多いのも特徴です。
合わせてミルクティーも頼みました。
モンゴルで飲んだものよりも甘みがあり、美味しく飲めました。

新疆のミルクティー(奶茶)は、カザフ族などの遊牧民の文化で、本来は砂糖ではなく塩を入れて飲むことが多いそうです。
麺とミルクティーをあわせて 27 元(約 594 円) です。
15:00 長距離バスターミナルで天山天池行きのバスチケットを購入
翌日の天山天池行きに備えて、長距離バスターミナルでバスチケットを購入しました。
バスターミナルの場所
バスターミナルは「长途汽车站」という場所を目指してください。
方向的には、駅を背にして右前方にあります。地下から行くと標識が多く、分かりやすいかもしれません。
チケットの買い方
- 料金は往復で 60 元(約 1,320 円)
- 窓口で「天山天池行き」と出発時刻を伝えれば発行してくれます
- パスポートが必須 です
目的地の天山天池は標高約 1,900m にある山上湖で、2013 年に世界自然遺産に登録された「新疆天山」の一部です。
私は 8 時出発のバスにしました。
窓口は 1 人しかいないため、長い列ができていました。

なお、中国人はオンラインで購入できるようです。当日は売り切れのリスクがあるので、前日までに買っておいた方が確実 だと思います。
外国人の WeChat Pay / Alipay で支払いエラー
事前に情報はありましたが、外国人登録の WeChat Pay や Alipay だと支払いでエラーが出てしまい、どうしようと焦りました。
ところが窓口の方が機転を利かせて、個人送金のような形で対応してくれました。
税金とかどうなっているの?という感じはしますが、中国のこういった柔軟なところは正直助かります。
16:00 歓悦ホテルにチェックイン
今回は翌日の天山天池への移動を考慮して、駅近くのホテルを取りました。

一泊あたり 4,675 円 と中国のホテルにしては高めです。ただ、ウルムチは全体的に他の中国の都市に比べてホテル代が高く、外国人の口コミもあったのでこちらにしました。
中国でホテルを選ぶ際は、必ず外国人の口コミがあることを確認 しましょう。
ウルムチのホテルはどこに泊まるべき?
ウルムチは情報が少なく、ホテルの場所について非常に悩みました。
実際に行ってみた結果、選び方としては下記がおすすめです。
| 旅のスタイル | おすすめエリア |
|---|---|
| 長距離バス(天山天池など)を利用しない | 大バザール付近 |
| 長距離バスを利用する | ウルムチ駅付近 |
大バザールと空港は離れていますが、地下鉄で直接行けるので、それだけを理由にウルムチ駅付近に宿をとるメリットはありません。
また、電車を利用する場合も、今はチケット予約のために駅へ行く必要がありません。
ウルムチは暗くなるのが 21 時頃とかなり夜が長いので、大バザール方面に宿をとっていた方が楽しいと思います。電車の時間が朝早い場合は、駅前にすると良いと思います。
一方で、天山天池などへ長距離バスで行く場合は事前のチケット購入が推奨されるため、駅前がおすすめです。
駅前に泊まるなら北口がおすすめ
私は安かったため、バスターミナルと反対側(南側)のホテルを取りましたが、値段が許容するなら 北口の方が良い です。
南北の移動は、駅のちょうど真ん中(地上)に連絡通路があります。ただし東京駅レベルで遠いので、できる限り北口が良いです。
私はこの連絡通路が分からず、いろんな人に聞いて非常に苦労しました。
17:00 紅山公園
ちょうどホテル前から出ているバスに乗って、紅山公園へ向かいました。
バスは 1 元(約 22 円) で、45 分程度かかります。DiDi なら半分程度の時間で到着すると思います。



軽いハイキング程度で、そこまで登るのが大変なものではありません。
私が行ったときは天気が良かったため、とても綺麗に天山山脈が見えました。

展望エリアの近くにあった「紅山珈琲」というお店で、カフェラテを買いました。
観光地の売店なので簡易的なものかと思いきや、意外と本格的な味で驚きました。景色を眺めながらの一杯は格別です。

紅山はその名のとおり赤褐色の岩肌から名付けられた、ウルムチのシンボル的な山です。
山頂には清の時代に建てられた「鎮龍塔」があり、市街地と天山山脈を一望できます。

19:20 紅光山旅游景区
私は事前に写真で見ていた「红光山旅游景区」が紅山公園にあると勘違いしていました。
実は紅山と紅光山は別の場所だと分かり、DiDi で移動しました。
紅山公園 ⇒ 紅光山旅游景区は DiDi で 30 元(約 660 円) でした。

中は一帯が広い公園になっているので、お寺の前まで直接タクシーで向かうのがおすすめです。
バスで行くこともできそうでしたが、お寺まで別途結構歩きそうだったので、DiDi が良いです。入場料は特にありませんでした。

紅光山は近年整備された比較的新しい観光地で、中心には大きな仏教寺院(紅光山大仏寺)があります。
イスラム教徒の多いウルムチで、これだけ大規模な仏教寺院があるのは少し意外です。
なお、ウルムチ駅からスタートするのであれば、紅光山旅游景区 ⇒ 紅山公園 ⇒ 大バザール の順番で回るのが効率的なはずです。
紅光山旅游景区 ⇒ 大バザールは DiDi で 28 元(約 616 円) でした。
20:30 新疆国際大バザール(新疆国际大巴扎)
DiDi で、お楽しみの大バザールへ向かいました。

お土産屋さんの屋上からの景色が絶景
入口を入ってすぐ右にあるお土産屋さんの屋上が、とても景色が良く非常におすすめです。

この屋上に入るには、屋上の入口で 38 元(約 836 円)のヨーグルト を買う必要があります。
最初は躊躇しましたが、まず景色が素晴らしいのと、シンプルにヨーグルトが過去に食べたヨーグルトで一番美味しかったです。
登らないとこの景色は撮れないので、ぜひおすすめです。
この新疆国際大バザールは 2003 年に開業した、世界最大級のバザールです。
中央にそびえる塔は高さ約 80m の観光塔で、バザールのランドマークになっています。
21:00 ウイグル料理屋で薄皮包子
21 時を回って、ようやく暗くなり始めました。
エリア内のウイグル料理屋で薄皮包子(マンティ)を食べました。


薄皮包子は、その名のとおり透けるほど薄い皮で、羊肉と玉ねぎの餡を包んで蒸したウイグル料理です。
中央アジアの「マンティ」や、トルコの「マントゥ」と同じルーツを持つと言われています。
40 元(約 880 円) です。 正直一人で食べるには多いですが、美味しかったです。
その後は 23 時頃まで、ひたすらこのあたりをうろうろ。
大バザールは 23 時頃まで全く人が減らず、ずっと賑わっていました。




道路を挟んで反対側には、フードコートがあります。

中国のこの手の観光エリアには、日本では想像がつかないくらいの規模の飲食店があります。
このフードコートも、体育館のような広さの空間に屋台がずらりと並び、夜遅くまで家族連れや観光客で大賑わいでした。
ここでは名物と思われる、もち米の上にハチミツやドライフルーツを載せたスイーツ(糯米酸奶)を食べました。

15 元(約 330 円) です。名物なので食べましたが、かなり甘く、想像通りの味でした。
屋上のヨーグルトもそうですが、新疆は乳製品が豊かな地域で、ヨーグルト(酸奶)を使ったスイーツが街のあちこちで売られています。
23:00 地下鉄で八楼駅経由でホテルへ
帰りは地下鉄を使いました。
八楼駅はウルムチ駅方面へ一番近い駅です。近いと言っても強いて言えばという感じで、7km 程度はあります。少しでも安くするために、ここまで地下鉄で来ました。

- 大バザール最寄りの二道橋駅 ⇒ 八楼駅:地下鉄 3 元(約 66 円)
- 八楼駅 ⇒ ウルムチ駅前のホテル:DiDi で 25 元(約 550 円)
ウルムチの地下鉄 1 号線は、空港から八楼・二道橋(大バザール)方面までを 1 本で結んでいます。
運賃も数元と安いので、DiDi と組み合わせると移動費を抑えられます。
2 日目:天山天池へ日帰り旅行
翌日は 17:00 頃まで、天山天池への日帰り旅行です。天山天池については、こちらの記事 で紹介しています。
こちらは別の記事で紹介します。
18:40 新疆民街
見どころを調べたところ出てきたため訪問しました。大バザールから徒歩 20 分くらいです。

お土産街になっていると聞きましたが、今は閑散としており、あえて行く場所ではなさそうです。
中国はこういった情報のキャッチが難しいです。
19:00 大バザール北側の路上でプロフ
大バザールの北側に少しローカルっぽく見えるエリアがあり、路上のプロフ屋さんが良い感じだったので入りました。



プロフは 10 元(約 220 円) です。
よく分かりませんが、近くに座っていた学生が「ここはあかんよ」みたいなジェスチャーをしてきました。外国人からすると少し観光客価格かな程度ですが、確かにあえて入らない方が良い店だったかもしれません。
プロフは中国語で「抓飯(ジュアファン)」と呼ばれます。もともと手でつかんで食べていたことが名前の由来です。
羊肉・にんじん・玉ねぎを米と一緒に炊き込んだ料理で、中央アジア全域で食べられています。
その後も、ひたすら大バザール周辺を散策しました。
途中、路上で売っていた刨冰(かき氷)を食べました。ヨーグルト味で、とても美味しかったです。

新疆の刨冰は、このようにかき氷にヨーグルトをかけたものが定番です。
乾燥していて日差しが強い新疆の夏には、さっぱりしたヨーグルト味がよく合います。


21:00 領館巷歩行街
大バザールは楽しいのですが、他に繁華街っぽいところはないかな〜といろいろ調べたところ、1km ほど南に少し繁華街があると知って行ってみました。

こちらは日本語での情報がありませんが、かなりおすすめ です。
大バザールはかなりテーマパーク要素が大きいですが、こちらはローカル色が強いです。それでもいろいろな制限はされていると思いますが、中国ではなく、ヨルダンなど中東を歩いている気分になりました。
ちなみに「領館巷」という名前は、かつてこの付近にロシア(旧ソ連)の領事館があったことに由来すると言われています。

スーパーもあるので、お土産を安く買いたい方にもおすすめです。

23:00 二道橋駅から地下鉄でホテルへ
この日も前日と同じように、大バザール最寄りの二道橋駅から八楼駅経由でホテルへ帰りました。
翌日はトルファンへ日帰りで向かいました。トルファンの観光については、こちらの記事 で紹介しています。
まとめ
今回はウルムチ観光で私が訪れた場所を紹介しました。
ウルムチ観光のポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 天山天池へ長距離バスで行くなら、チケットは前日までに駅前の長距離バスターミナルで購入(パスポート必須)
- ホテルは、長距離バスを使うなら駅の北口付近、使わないなら大バザール付近がおすすめ
- 大バザールではお土産屋さんの屋上からの景色が必見(入場には 38 元(約 836 円)のヨーグルトの購入が必要)
- 夜は 21 時頃まで明るいので、夜の散策まで楽しめる
- ローカルな雰囲気を味わうなら領館巷歩行街もおすすめ
- 今回訪れた場所はどこも安全で、夜遅くでも安心して歩けた
治安面が気になる方もいると思いますが、今回私が訪れた場所はどこも安全で、夜遅くまで出歩いても危ないと感じることはありませんでした。
日本語の情報はまだまだ少ないですが、中国にいながら中央アジアや中東のような雰囲気を味わえる、とても面白い都市でした。ぜひ一度訪れてみてください。

関連記事
この旅行で訪れた都市の記事はこちらです。
